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【思考の溢流】あのころの日本人、といわれる運命

21/7/2014

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自分は不可能な夢を持つのが好きです。夢をはじめから諦めるような言い方ですが、諦めません。自分が生きているうちに達成することが不可能なだけです。

自分の夢は、100年後の子どもたちに「あのころの日本人が頑張ったから、今の日本が在る」と思ってもらうこと。
のんびり過ごせば100年生きていけるかもしれないけれど、夢を追って頑張る自分はまず彼らには会えないでしょう。でも、実現不可能な夢に向かって全力で取り組めば、達成できなくても満足感を抱いて一生を終えると思うのです。そう思いつづけて四半世紀経ちました。

ここで「震災」について触れたいと思います。

阪神・淡路大震災が起きた1995年は、行政に頼りきらない市民社会が芽生えたボランティア元年と言われます。
社会を支える意思と覚悟を持って立ち上がる勇者が市民権を得た、歴史的に重要な時代のきっかけとなった震災だと思います。いまはかつてより市民活動が一般化して、ボランティア活動が20年前のように特別な勇者の仕業ではなくなった。身近な社会的課題の解決を図る市民が別格視されず、そういう人が居てもおかしくない風土になったのはすばらしい。

けれどもまだ、市民活動が社会の仕組みを変える所まで来ていない。折角ボランティア元年とまで銘打って、市民活動の重要さを自覚したのに、社会が大きなものに支配されている状況は変わっていない。この状況を見て、自分は阪神・淡路大震災を契機として創出された市民活動の舞台を無駄にしてはならないと思っている。それには今、すでに目覚めている人たちのパフォーマンスを高めるだけでなく、もっと目覚めた人を増やさないといけない。寝てる場合じゃないよって。

東日本大震災は100年後の教科書に載ることは間違いないでしょう。
100年後の先生や子どもたちは授業を通して東日本大震災がもたらした被害を学ぶでしょう。でも、それより注目されるのはその後の日本の盛衰だと思います。事実自分は関東大震災にしても太平洋戦争にしても、その瞬間の被害より災害後の社会変化に関心があります。それは自分だけではなく将来の子どもたちも同じはず。すなわち「自分達は100年後の子どもたちに見られている」と思うのです。日々の活動を。どのように日本の盛衰を左右していくのかと。

100年後の子どもたちに「あのころの日本人」と括られる人たちは、いま生きている人たち全員でしょう。阪神・淡路大震災と東日本大震災のせいで、いま生きている日本人みんなが「あのころの日本人」になってしまった。未来の人たちに注目される立場に置かれてしまった。望んでいなくても。みんなそういう運命なんです。

こうなると二十歳三十歳年齢が離れていたって関係ない。みんな「あのころの日本人」です。それがみんな本気で社会を変えようとするのなら、些末なことで気を止んでる場合じゃないと思うのです。年下のくせに失礼と嘆いたり、気に入る気に入らないの話をしたり、そんなこと100年後の子どもたちに何の意味を成すのでしょう?もし彼らがタイムマシンで現世に遡って僕らのそんな姿を見たら「あちゃー、ダメだこりゃ」と思うに違いない。そんなの嫌だし、本当に申し訳ない。

何も変化させず強者優位の社会を保つのも僕らだし、多様性を認める社会に変えるのも僕ら自身。100年後の子どもたちに「あのころの日本人のせいで、いまの日本が。。。」なんて言われたくない。そのために自分は、ずっと先を見据えて些末なことに時間をかけず、社会をグイッと変えることに注力したい。

年齢や立場など関係なく、日本の社会を良くする目標に向かって皆んなで本気で取り組んでいる姿を、世界にそして未来の人たちに見せつけたい。それが1000年に一度の大震災から得た契機を無駄にしなかった日本人のあるべき姿だと思うのです。

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